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第63回 大阪府吹奏楽コンクール北摂地区大会

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2024年7月31日(水曜)、第63回大阪府吹奏楽コンクール北摂地区大会が、豊中市立文化芸術センターで開催され、高槻中学校・高等学校は、3年ぶりに金賞を受賞、且つ2008年以来16年ぶりの北摂地区代表に選ばれました。


コンクール当日は、好天に恵まれたものの非常に蒸し暑い1日となりました。今年のコンクールは、高槻はプログラム13番(全19校)でしたが、予定よりも早く会場に到着できたため、午後から始まる高校A組をほぼ最初から聞くことが出来ました。これほど長くコンクール会場に居て、各校の演奏を聞くのは初めての経験でした。


13時過ぎ、プログラム1番の池田高校から北摂地区大会が始まりました。しばらく楽器から遠ざかっている私ですが、知っている曲やフレーズが流れると思わず指が動くのは何とも不思議なものです。


ただ、プログラムが進むにつれてふと感じたのが、「みんな…こんなに上手かったんだ…」という事。私がイメージしていた金賞レベルの演奏をほとんどの学校がこなしていくのです。先生が仰る北摂のレベルの高さはこれか、と肌で感じると同時に不安が増してきます。

今年はコンクール前、練習にお邪魔したものの演奏は聞いていないため、どんな仕上がりなのか未知数であることも不安を掻き立てる一因となりました。


プログラムは進み、12番の早稲田摂陵高校の演奏が終了、次はいよいよ高槻の登場です。前の高校が捌けるのと同時進行で、舞台上手から、ビブラホンやマリンバを先頭に見知った面々が続々と入場してきます。今回は比較的前の方に座っていたので、各々の顔がよく見えたのですが、みんないい表情をしていました。そして、準備が整い舞台が明転、16:30過ぎに2024年の高槻のコンクールが始まりました。


課題曲はⅢの《メルヘン》。曲の冒頭から不安を吹き飛ばす素晴らしいハーモニーが会場に響きます。課題曲が終わった瞬間、指揮の下村先生が「よしっ」と小さく頷きます。客席の私も同感でした。


自由曲は《バレエ音楽「三角帽子」より》。今回の自由曲は、打楽器パートの人数が足りなかったため、管楽器パートからの応援が数名加わっていました。その応援の生徒でしょうか、下村先生と譜面を交互に素早くみながら、手汗を拭いて出番を待つ様子からは、緊張感が痛い程に伝わってきました。ただ、その緊張を上回る集中力が、ステージ上の現役生たちにはありました。

各パートがきっちり役割を果たし、中盤まで目立ったミスもなく、下村先生のうねるような腕の動きに生徒たちが見事に応え、ステージ上に一体感が生まれます。曲が進むにつれ、私も祈るような気持ちで心の中で「行け!」とリズムを刻んでいました。

曲は最終盤へ向かって盛り上がりをみせ、最後は指揮棒を持たない下村先生の両手が頭上にかざされフィニッシュ。その両手が降ろされると同時に、会場からは割れんばかりの拍手が送られ、高槻の演奏は無事終了しました。


演奏終了後、直ぐに席を立ち、写真撮影室に向かいました。その途中で、武部先生とバッタリ遭遇、その後も顧問の奥村先生、山本先生、波賀野先生と次々とお会いしましたが、みんな揃って先程の高槻の演奏を振り返り、興奮気味に語っていました。それだけ聞いている方にとっても手応えがありました。(ちなみに武部先生の第一声、「うん、行った行った」)


程なく現役生たちが次々と舞台袖を通って写真撮影室に戻ってきます。みんなやりきったいい表情をしています。緊張からの解放感も手伝って、みんな最高の笑顔と思い思いのポーズで写真撮影に臨んでいました。


その後、楽器運搬のトラックに楽器と荷物を積み込んで、パート別行動で学校に戻ります。今年も結果発表は、会場では行われず府吹連HP上での発表だそうです。

会場最寄りの阪急曽根駅まで、某パートの現役生たちと一緒に移動しながら話をしましたが、「府大会行けるかもしれないけど、夏期講習とか入れてない?」と聞くと「入れてません!」と力強い(?)返事が返ってきて、こんな子達には是非とも府大会に行って欲しい!と心から願い、仕事に戻りました。


そして19時半すぎ、HPで発表があり、前述のように金賞・代表が決定しました。HPを何度も確認し代表を確信すると、自分が出場した訳でもないのに、嬉しさが込み上げてくると同時にホッとする気持ちもありました。

彼等彼女等の努力が実を結んだ事、そしてそれが今後の自信に繋がるであろう事を想像すると、後輩たちに広がる無限の未来を感じて、羨ましさと同時に頼もしさを感じたからです。

16年間の開かずの扉を開いたのは、他ならぬ彼等彼女等の思いと努力です。本当に良く頑張りました。


その大阪府大会ですが、8月10日(土曜)で、場所は「堺市民芸術文化ホール(フェニーチェ堺)」です。高槻はプログラム6番で11:30頃登場予定です。


16年ぶりの大阪府大会ですが、臆することなく現役生の皆さんにはいつもの演奏を披露して欲しいと思います。



【文責】

中村大介

(1994年卒業46期・吹奏楽部5期生)




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