2023年8月1日(火)、第62回大阪府吹奏楽コンクール北摂地区大会が開催され、高槻中・高等学校は高等学校の部A組で銀賞を受賞しました。
当日は、昨年同様、朝から気温が上がり、強い日差しが照り付ける蒸し暑い一日となりました。
11時20分過ぎに会場の豊中市立文化芸術センターに到着すると、入り口で武部先生とお会いしました。今回は裏方の応援として来て頂いたそうです。
先生の退職後の近況をお伺いしていると、11時30分頃から現役生達が続々と会場に到着し始めました。入口で武部先生に気付きご挨拶、控室に楽器や荷物を置きに会場の中に入っていきました。
11時45分頃、楽器を積んだ高槻のトラックが到着。部員と応援に駆けつけた高校3年生と同窓生が、手分けして打楽器や大型楽器を会場内に搬入します。今回はマリンバがないため、運搬は少し楽だったようです。
その後、打楽器パートはバックヤードで楽器組み立て等の準備に、管楽器パートは音出しのため係員の誘導でチューニングルームに向かいました。
そしてチューニングルームでの音出しを途中まで見届けた後、高槻の演奏を聞くため客席の方へ回りました。
今回のチケットは全席自由席。北摂地区大会は前売り段階で売り切れたため、当日券販売は無しでした。
また、昨年は前後半完全入れ替え制で、4校演奏毎に換気休憩の時間が設けられていましたが、今年は13時の高校の部A組開場以降、入れ替えもなく最後まで観覧できる様になっていました。コロナとの向き合い方も少しずつ変化しているなと感じました。
また中1ですが、今年はチケットの用意がないため客席で観る事が出来ず、誘導役の顧問の先生方も少なかったため、待機場所をどうするか思案していましたが、幸い関係者用ストラップを首に提げていたので、出演者の「お手伝い役」として、控室→チューニングルーム→本番舞台袖まで帯同して貰いました。来年以降、ステージに載ることとなる彼等彼女等にとって、本番前後の先輩の息遣いを間近で見られたことは、良い経験になったのではないかと思います。
さて、今年の高槻はプログラム1番でした。武部先生によると過去にも1番はあったとの事。ただ、午前中は小編成の部が行われていたため、1番といっても演奏開始は13時30分の予定です。
13時の開場に合わせて客席に入ると、1番の特権か、ステージは既に高槻の並びになっており、パーカッションパートの数名が打楽器の位置等を調整していました。
13時20分頃、舞台上手から現役生たちが入場してきます。遠目なので表情は分かりませんが、前の高校がいないため、スムーズに自分の席に座っていきます。
着席の後、これも1番あるあるなのか、会場アナウンスによる審査員の先生方5名の紹介がありました。審査員が1名紹介される毎に起こる会場の拍手に合わせ、ステージ上の下村先生と現役生達も拍手を送っていました。
そして、いよいよ本番開始!と思ったら、プログラム訂正のアナウンスが…。どうやら高槻の課題曲が正しくは「Ⅲ」のところ「Ⅰ」と誤表記されていた様です。ステージ上の現役生達に多少の肩透かし感が漂ったように見えました。
古い話で恐縮ですが、1988年、高槻の記念すべき初出場のコンクールの際にも、武部先生のお名前の漢字がプログラムに間違えて表記されていて、演奏後に訂正のアナウンスが流れた事を思い出しました(確か泰夫に。正しくは泰男)。「全くなぁ…」と武部先生が苦笑いされていた事が思い出されます。
改めて、プログラム1番の高槻中・高校の紹介があった後、下村先生がくるっと振り返り、高槻のコンクールが始まりました。
まずは課題曲Ⅲ《レトロ》。課題曲では珍しいドラムセットが入るポップステイストの曲です。
冒頭、合奏や直前のチューニングルームで好調だった迫力ある出だしの音が、固さからなのか思ったより飛んで来ていませんでしたが、その後は各ソロパートに大きなミスはなく、後半盛り返して課題曲が終了。
自由曲は、《シンフォニア・タプカーラ 第3楽章》。重厚なリズムの上に個性的なメロディが乗り、作曲者の伊福部昭独特の世界観を表現します。中盤からスピードに乗り、激しい盛り上がりをみせフィニッシュへ。曲が終わった瞬間の残響が消える前に客席から拍手がおこり、プログラム1番の高槻の演奏は無事終わりました。
演奏終了後、出てきた現役生の表情は様々でした。練習の成果が出た人もいれば、そうでない人もいるでしょう。ですが、後は審査結果を待つのみです。
思い思いのポーズで集合写真撮影に臨んだ後、14時頃に楽器搬出のトラックが到着。楽器を積み込んだあと、現役生たちは14時半には会場を後にしていました。学校での荷物積み降ろしのためでもありますが、審査結果は今年もネット発表で、会場では行われないからです。
そして、予定より早めの19時頃にはネットで発表があり、結果は冒頭の通り銀賞でした。
よく「プログラム1番は難しい」といいます。今回は直前の仕上がりが良かっただけに本当に残念です。
個人的には、プログラム訂正のアナウンスも、集中力を高めてステージで待機する生徒達の事を考えたら、演奏後でも良かったのではないかと思います。
ただそこは何が起こるか分からない本番。来年に向けての何か飛躍のヒントが隠されているかもしれません。
来年こそは大阪府大会へ。我々同窓会に出来ることは限られていますが、少しでも現役生や先生方のお役に立てるようなサポートを行っていきたいと思います。
【文責】
中村大介
(1994年卒業46期・吹奏楽部第5期生)
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