2022年7月30日(土)、第61回大阪府吹奏楽コンクール北摂地区大会が開催され、高槻中・高等学校は高等学校の部A組で「銀賞」を受賞しました。
当日は、朝から夏の強い日差しが降り注ぎ、蒸し暑い一日となりました。
朝、少し早めの電車で会場に向かう途中、偶然現役生たちと乗り合わせました。
手応えを聞くと「今年は府大会を目指している」と力強い答えが返ってきました。その言葉からは、前年の金賞を超えるんだという強い決意が感じられ、2008年以来の府大会進出に期待が高まります。
会場の豊中市立文化芸術センターには、出演者・関係者・楽器搬入のトラック等が続々と到着していました。
9時半頃、楽器を積んだ高槻のトラックが到着。部員と舞台袖応援に駆けつけた高校3年生(と一部同窓生 )が、手分けして打楽器や大型管楽器を会場内に搬入します。
その後、管楽器パートは音出しの準備に、打楽器パートは舞台袖で組み立てや備品の準備に入り、それぞれ本番に備えていました。
途中まで現役生の準備を見届けた後、高槻の演奏を聞くため客席の方へ回りました。
今回は、チケットは完全前売り制で全席指定。当日券販売も無かったため、入場の際は混み合う事もなく、観客は入口での検温と手指消毒を済ませて、ホールに入場していました。
また、観客は前後半完全入れ替え制で、さらに4校演奏毎に換気休憩の時間も設けられ、コロナへ細心の対策が採られていました。
そしていよいよプログラム4番の高槻が登場。
前校の演奏終了後、舞台袖から現役生たちが緊張しながらも集中した面持ちで入ってきます。
ほぼ定刻の11時から演奏開始。
まずは課題曲Ⅱのマーチ「ブルー・スプリング」。下村先生の指揮の下、冒頭からしっかり音も出て勢いのある演奏で、いい線行っているんではないかという感じでした。
自由曲は、2005年以来の《中国の不思議な役人》組曲を選曲、難曲でしたがよく表現しきったと思います。
演奏終了後、出てきた現役生の中には、興奮冷めやらぬ子やミスを悔やんで肩を落とす子など、色んな表情が見られましたが、雰囲気は総じて明るく、やりきった表情で集合写真撮影に臨んでいました。
ふと目を遣ると、写真撮影スペースに入れない中1の部員とおぼしき高槻の生徒数人が、遠目から先輩達の撮影の様子を、身をのりだすようにして眺めていました。
その様子を見て、私自身の云十年前(?)の中1の夏、「来年は自分達もステージに上がるんだ」と強く思った当時の気持ちがふと思い出されました。
来年、彼らのうち何人かはコンクールメンバーとして演奏を支える事になるでしょう。
正午前、楽器搬出のトラックに楽器を積み込んだあと、現役生たちは学校に戻り反省会。審査結果は夕方ネットでの発表で、それまで学校に残るかどうかは任意との事でした。
コロナが収束し、会場に残って結果発表を固唾を飲んで見守るあのドキドキ感が、早く復活してほしいと願います。
18時過ぎにネットで発表があり、結果は冒頭の通り銀賞でした。現役生たちの思いは様々かと思いますが、コロナ禍の中、本当によく頑張ったと思います。
しばらくは休んで、部活再開に向けて英気を養って…と思いましたが、盆明け早々には、学校での演習授業が始まるという忙しい今の現役生達。
そんな彼らの短い夏休みが、充実した実り多きものになるよう願ってやみません。
【文責】
中村大介
(1994年卒業46期・吹奏楽部第5期生)
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