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第32回カジュアルコンサート

  • Webmaster
  • 4月20日
  • 読了時間: 9分

2025年3月28日(金曜)、第32回カジュアルコンサートが、高槻城公園芸術文化劇場南館トリシマホールで開催されました。


コンサート当日は、朝方降っていた雨も上がり天気は晴れ。日中は気温が上がり、昨年は必要だったコートが要らないくらいの陽気になりました。


学校に到着すると、校門付近でI先生K先生に偶然お会いしました。お二人とも私が現役の時には「学校で一番怖い」先生でしたが(今でも背筋が伸びます)、既に退職されすっかり穏やかな佇まいになられていて、時の流れを感じずにはいられません。ご挨拶と少し立ち話をしてから音楽室に向かいました。


さて吹奏楽部。

現役生たちは8時過ぎには学校に集合、8:30から音楽室で当日の注意事項の確認後、楽器搬出作業に移ります。

9時過ぎにやってきた(おそらく)いつものトラックに楽器を積み込みますが、今回は、大型楽器が増えた影響で載らなくなった楽器や小道具を、役員の三好と私の車でも手分けして運搬しました。


会場のトリシマホールに着くと、既に先発隊が会場に到着して、トラックの到着を待っていました。トラックの到着と同時に、楽屋や舞台袖に楽器や器材が次々と運び込まれていきます。同時にリハーサルに備え、ステージではⅡ部用の配置に椅子や譜面台が並べられていきました。


パンフレットへのチラシの挟み込み作業は、昼食前に今年も中2・中1が担当してくれました。こちらは昨年も経験済みの中2が中1をリード、その場で役割分担を決め、途中で追加されたチラシにも、臨機応変に対応してくれました。


各自昼食の後は、本リハーサル開始。例年と同じくⅡ→Ⅲ→Ⅰ部の順に進みます。時間が少し押していたのですが、リハーサルは予定通り16:30に終了。いつものピコリさんのサンドイッチでエネルギーチャージして本番に備えます。


なお今回のカジュコンですが、同窓生は総勢19名でサポートさせて頂きました。役員会等5名とステマネOさん、照明等担当Tさん以外は、高校3年生と卒業1年目のOBOG(+助っ人)で、入口受付、差し入れ受付、CD物販、会場案内などは、ほぼ彼ら若手同窓生だけで担う事が出来ました。その仕事ぶりは、「自分が若い時にここまでしっかりしていただろうか…」と思える程の落ち着きと仕事振りで、安心して任せることが出来ました。


また、部員の母親が努めることが多かった影アナを、今回は初めて同窓生OGが務めました。撮影禁止にもかかわらず撮影者が見られた会場に、当意即妙のアナウンスで撮影禁止を促すなど、こちらも素晴らしい仕事ぶりでした。


一方入口では、16:30過ぎに一番乗りのお客さまが並び、開場直前には外まで溢れるほどの行列となっていました。開場を早めることも考えられましたが、中の準備の進捗などから予定通りの開場と致しました。


そして17:30に開場。

チラシが挟み込まれたパンフレットを手に取って、「わぁキレイ~」と話しているお客さまがいっらっしゃいました。ちなみにそのパンフレットですが、今年は紙の素材や構成を変えたため、例年とは違う仕上がりになっていたかと思います。表紙等をデザインしたのは現役部員で、これまで様々な場面でこういったデザイン面を担当してくれたようです。


出演者には多くの花束や差し入れを頂戴しました。ありがとうございます。

また、同窓生も後輩たちの応援に大勢駆けつけてくれました。もう制服を着ていた現役時代からは想像出来ないくらいの「変化」に戸惑うこともしばしばですが、話すと当時と変わらない雰囲気が思い出されて懐かしい限りです。


会場では開演に先立ち、今年は「幕前アンサンブル」ということで、《金管五重奏曲第3番 第1楽章》(エワルド)と、《ガラスの海と都市の情景》(クラリネット五重奏・Micina)がステージで演奏されました。金管五重奏は、昨年末の大阪府アンサンブルコンテストで銀賞を受賞しています。

以前の高槻現代劇場の時は、入口すぐのホワイエでアンサンブルを演奏したことがありましたが、こういった新しい試みにはどんどんトライして欲しいと思いました。


そして定刻の18:00、第32回カジュアルコンサートが開演しました。



Ⅰ部は、

・Celeblation

・銀河鉄道999

・ドラゴンの年(2017年版)

の3曲。

1・2曲目は、現役生が指揮を務めました。

Ⅰ部メインの《ドラゴンの年》は、三楽章からなるP・スパークの名曲の一つです。難曲ですが部員全員で力を合わせて挑みます。先日の琵琶湖合宿での成果が遺憾なく発揮され、終曲では華々しく力強いフィナーレを披露、Ⅰ部が終了しました。


Ⅱ部は、

今年は『Back To The Future IN TAKATSUKI』と題し、同名の映画をモチーフにしたカジュコンⅡ部恒例の劇が復活しました。ストーリーは、音楽を動力とするタイムマシン「メロディアン」、それを奪おうとする悪の組織と守ろうとする吹奏楽部の戦いというもの。タイムスリップした劇中で登場する恐竜キャサリンのユーモラスな動きや芸達者な現役生の演技に、会場は笑いと拍手に包まれていました。

もちろん音楽の方も充実のラインナップ。

・Back To The Future

・カーペンターズ・フォーエバー

・365日の紙飛行機

・ヘビーローテーション

・『ジュラシック・パーク』からの音楽

が演奏されました。下村先生、奥村先生の劇中登場はもちろん、顧問の波賀野先生にも一曲のって頂くなど、吹奏楽部ファミリー総出でのⅡ部演出となりました。


Ⅲ部は、

・森の贈り物

・きらきら星を目指して

・バレエ音楽《三角帽子》より

・生命の奇跡

の4曲です。


2曲目の「きらきら星を目指して」は、

本校吹奏楽部OBでプロフルート奏者の越智章文さん、坂本楽さんを客演に迎えての演奏です。坂本さんが作曲したフルート版の曲を今回の演奏会に向けて吹奏楽版に編曲したものが披露されました。吹奏楽版はこれが世界初演です。昨年の客演・井葉野さんもそうでしたが、プロの演奏はレベルが違います。唸る技術、聴かせる姿等々、全てにおいて現役生にとって良いお手本になったのではないかと思います。

なお今回、お二人のCDの物販も会場内で行いました。


そして本日のメイン、三角帽子。2024年の吹奏楽コンクールで16年ぶりに大阪府大会進出を果たすことが出来た思い入れの深い曲です。コンクールの熱演再び、会場の盛り上がりが最高潮に達します。


続いては部長挨拶。

37期生(学校78期生)は2020年4月の中学入学時から、新型コロナウイルスの影響をもろに受けた学年です。体験入部も7月にずれ込み、先行き不透明な中で始まった部活でしたが、最後高校2年のコンクールでは見事に大阪府大会出場を果たすなど、素晴らしい足跡を残してくれました。

またこの代では、本校吹奏楽部史上初めて部長二人体制で臨みました。昨今の学校の部活で見られる傾向で、今後もこういった形が採られるかもしれません。


部長挨拶のあとは次期部長にマイクがわたり、花束贈呈に移ります。学年カラーである青色のカーネーションを胸ポケットに挿した高校2年生13人が、ステージ横一列に並びます。今年もプレゼンターは高校1年生です。リハーサルの時はお互い恥ずかしそうに少しおどけている様子もみられましたが、いざ本番となると万感胸に迫るものがあったのではないでしょうか。


その後思いを込めて《生命の奇跡》が演奏され、最後は恒例のアンコール、《The U.S.Field Artillery March》です。客演の越智さん坂本さんも演奏に加わり、手拍子と万雷の拍手の中、第32回カジュコンは幕を降ろしました。


終演後は高校2年生によるお客様お見送りですが、今年は記念撮影を先に行い、その後で父兄や先輩友人達との歓談の時間を設ける流れにしました。トリシマホールの撤収時間が決まっている事による時間捻出のための少しせわしい進行でした。ゆっくり歓談されたい方にとっては急ぎ足の進行だったかもしれませんが、ご容赦頂きますと幸いです。


なお、昨年のカジュコンの際に行った「能登半島地震の支援募金」ですが、お預かりしました約42,000円を石川県吹奏楽連盟に寄付させて頂きました。あたたかいお気持ちをお寄せ頂きまして本当にありがとうございました。


舞台裏では、打楽器などの搬出積み込み作業が急ピッチで進められます。現役生だけでなく、同窓生も加わりお手伝いです。あくまで現役生が中心となって進めますが、それをそっとサポートするPerc.同窓生の姿に「パートの繋がりっていいもんだな」と感じます。


バックヤード・楽屋など、会場からの現役部員全員の撤収を見届けた後、下村先生と前部長のMさん、多少の荷物と共に車で学校に戻り、その後打ち上げ会場に向かいました。


打ち上げは、今回客演の越智さん坂本さんを招き、高槻市駅近くの居酒屋で開催されました。店の予約は21:45でしたが、全員揃ったのは22:40頃でした。参加者も、我々と同年代のベテランからもうすぐ大学生の最若手(←もちろんノンアル)まで幅広く、初めてお会いする同窓生も居ましたが、そこは同じ釜の飯を食べた者たち、宴は盛り上がり、皆さん終電ギリギリまで歓談を楽しみました。

また、同窓生だけでなく、武部先生はじめ顧問の先生方もお疲れのところご参加下さいました。吹奏楽部の今後など、色々な話をすることが出来、大変楽しくまた有意義な会となりました。


翌29日は、高校2年生の卒部式が行われ2024年度の活動が終了。3月で下村先生と中井先生が退職されたため、4月からは奥村先生を中心とした新体制が始まっています。



《中井孝先生ご勇退》

1990年代から長きに渡り吹奏楽部を見守ってくださった中井先生が、2025年3月をもって高槻を退職されました。バロックオーボエ奏者でもいらっしゃる中井先生、何よりダブルリード楽器への的確なアドバイスが光りました。今後も折に触れ、吹奏楽部へのアドバイスをお願いできれば幸いです。


《下村景先生ご勇退》

2020年4月に本校に赴任された下村先生は、初の吹奏楽部OB顧問でした。

はじめは先生の真っ直ぐな表現や指導に少し戸惑った生徒も居たようですが、それが生徒の事を本気で考えての事だとみんなが気付くのに時間はかかりませんでした。音楽の面はもちろん、常にクラブ全体を見渡し、時に部員一人一人に細かい気配りする姿勢は、たまにしか学校を訪れない私にもよく伝わってきました。

みんなの精神的支柱(現役生のInstagram引用)となっていた下村先生が去られるのは大変残念ではありますが、先生の進まれる道を心より応援したいと思います。



ここ数年、学校の共学化や顧問の先生方の退職などで吹奏楽部の環境は大きく変わりつつあります。しかし部活動の中心に居るのは現役生たちで、その熱量や音楽への思いは時代が移り変わっても変わりません。

そんな現役生の部活動が充実したものになるよう、今後も同窓会としてサポートしていきたいと思います。



【文責】

中村大介

(1994年卒業46期・吹奏楽部5期)






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