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第29回カジュアルコンサート

Webmaster

更新日:2022年6月29日

2022年4月17日(日)、第29回カジュアルコンサートが高槻中・高等学校体育館で開催されました。


今年のカジュコンは、3月30日(水)に高槻現代劇場大ホールにて開催の予定でしたが、直前に部員に新型コロナウイルス陽性者が確認されたために一旦延期、4/17に本校体育館での代替公演という形で開催されました。

ただ、代替公演とはいってもプログラムは当初の予定通り実施され、現役生達のカジュコンにかける強い想いを改めて感じた演奏会となりました。


また、コロナ陽性者が確認された場合に備え、観覧希望の方と裏方スタッフ全員に、予めGoogleフォームから名前などの入力をお願いしました。昨年はアンケートと一緒に連絡先記入用紙を挟み込む形を採りましたが、当日の記入の手間が省けて良かったのではないかと思います。



さて、演奏会当日は、朝から好天に恵まれました。

今回は移動がないため現役生達は10時過ぎに学校に集合、運動部が使用する体育館が半面空いた10時半頃から会場設営が始まりました。

例年なら楽器を運び入れたら程なく昼食・音出し…の流れですが、今回は床にシートを敷き、椅子をお客様の分まで並べ、ひな壇を組み立てる作業等々、全てを自分達でやらなければなりません。

が、そこは90名超の部員を抱える吹奏楽部。先生や上級生の指示の下、人海戦術で次々と舞台が整えられていきました。


11時30分頃からは、リハーサルを開始。

ここも通常ならⅡ→Ⅲ→Ⅰ部の順に行うところ、照明さんやⅡ部で使うプロジェクターの準備のためにⅡ部を後回し、Ⅰ部Ⅲ部を先にリハーサルしていました。


リハーサル中の12時頃、隣で練習を終えたバレーボール部の先生と生徒さんから、「シート敷きや椅子並べのお手伝いをしますよ」とのお申し出がありました。

こちらの段取りの関係もあったため、丁重にお断り致しましたが、我々の状況を慮ってのお気遣いと心意気には感謝の気持ちで一杯です。この場を借りまして厚く御礼申し上げます。


その後、Ⅱ部の確認をしてから、14時前にリハーサルが終了。15時からの本番に備えて、現役生達は急いで椅子等をⅠ部の形にして、軽食をとりに一旦音楽室に戻りました。


一方、会場では程なくお客様が集まり始め、14時30分頃には体育館前からぐるり正門の外までお客様が並んでいたため、14時40分開場予定を少し早めて、お客様のご案内を開始しました。


そして、ほぼ定刻の15時過ぎ、「ブライアンの休日」を皮切りにカジュコンが開演。今回司会を務める部長さんの挨拶を挟んで、「鷲が舞うところ」「アルメニアンダンス・パート1」と演奏は進み、Ⅰ部が終了しました。


Ⅱ部では、架空の報道番組「cresc.」を舞台に繰り広げられる寸劇をベースに、4曲を披露。今年は女子1期生が最上級生で、TKTK48(!)が登場するなど、ステージは男子校時代より華やかな印象ですが、お客様と一緒に自分達も楽しむというコンセプトは例年と変わりません。

本番独特の雰囲気から生まれるお客様との思わぬ笑いの化学反応が、劇や演奏を勢いづけます。

武部先生と下村先生も、それぞれ、「気象予報士歴45年のベテランキャスター」と「ゆるキャラ・シモジロー(?)」に扮してご登場、会場を湧かせていました。

4曲目の「ジャパニーズ・グラフィティⅩⅠⅩ」は、昭和世代には懐かしいドリフの名曲のメドレー。スクリーンに映し出されたパワーポイントの画像に合わせてのコミカルな演出と勢いある演奏で、会場は大いに盛り上がっていました。


Ⅲ部1曲目は、「金管八重奏のためのラファーガ」。最上級生中心の8人が、大阪府アンサンブルコンテストで演奏した曲を披露。演奏会にアクセントを刻みます。

2曲目の「威風堂々」の後には、高3の18人に花束の贈呈が行われました。彼らのクラブ活動最後の2年間はコロナに翻弄された期間でしたが、主力として最後までクラブを牽引、辛い中でも本当に良く頑張ったと思います。

司会のマイクが現部長から次期部長へと手渡され、最上級生引退の時が近づく中、メインプログラム「交響管弦楽のための音楽」が演奏され全てのプログラムが終了。張り詰めた空気から一気に解放された館内には万雷の拍手が響きました。

アンコールは、「花は咲く」と定番の「U.S.マーチ」の2曲を演奏、U.S.マーチでは、最後に武部先生が指揮で登場、その日一番の盛り上がりをみせて、第29回カジュコンは無事幕を下ろしました。


カジュコン終了後は、体育館の片付けに入ると同時に、引退する高3生が正門前でお客様をお見送りしました。やりきった晴れやかな表情で、保護者の方々や友人たちと抱擁し合い、記念撮影をする姿は、何度見ても感動的です。来年もこの素晴らしい光景がみられる事を願うばかりです。



そんな現役生達の演奏会をサポートすべく、同窓会からは、依頼のあった高3生に渡す贈呈用の花束と胸に挿すカーネーションの準備をさせて頂きました。

今回は、受付で検温は行わず(手指消毒のみ)、ステマネも置かない事となったので、同窓会役員会としては大きな作業はありませんでしたが、受付やお客様の誘導、扉の開閉などを若手同窓生に混じってお手伝いさせて頂きました。

その若手同窓生達は、受付の設営やチラシ挟み、バミテ(マーキング用のビニールテープ)を準備したりするなど舞台裏方に徹し、現役生とは極力接触しないよう心掛けていました。

コロナ禍がいつまで続くか分かりませんが、来年のカジュコンではそんな気遣い無用のいつもの演奏会に戻って欲しいと切に願います。


その来年のカジュコンですが、2023年3月30日(木)吹田メイシアターで開催予定です。長らくお世話になった高槻現代劇場大ホールが、建て替え工事に入るためです。

思い出深い現在の大ホールとはお別れですが、新ホールと共に、そこからまた吹奏楽部に新しい歴史が刻まれていくことになるでしょう。



カジュコン翌週には卒部式と新中1へのクラブ紹介が行われ、既に新体制での練習が始まっています。


昨年のカジュコンで、引退する高2の1人が「(悔いのないカジュコンが出来て)楽しかったです。これからは僕たちも後輩達のサポートを全力でしていきたい」と言っていました。

大学生になったその彼は、今回のカジュコンでお手伝いに駆けつけてくれ、受付やプロジェクターの準備、アンケート用紙の回収などを担当してくれました。我々にとっても非常に嬉しい再会でした。


そんな新たな仲間を迎えての吹奏楽部同窓会、今後も現役生をサポートしていきたいと思います。



【文責】

中村大介

(1994年卒業46期・吹奏楽部第5期生)





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