3月25日(木)、第28回カジュアルコンサートが高槻現代劇場大ホールで開催されました。
新型コロナウイルスの影響で2年ぶりの開催となった今回は、中1のみならず中2にとっても初のカジュコンとなりました。
現役生達は、小雨降る午前中から会場に到着。すぐに楽器荷物の搬入や舞台のセッティングを始め、昼食を挟んで午後から2部→3部→1部の順にリハーサルを行い、18時の開演に備えていました。
また、今回のお客様は事前にチラシをお配りした関係者が中心でしたが、開場1時間前から人が集まり始め、17時15分頃にはかなりの人数に達していたため、出来るだけ密にならないようにと開場を5分早める対応を致しました。
本番は「Hopetown Holiday」を皮切りに「第一組曲」と続き1部が終了。
2部では劇に合わせて「Make you happy」などが演奏されましたが、ステージ上では女子部員が縄跳びダンスを披露するなど、例年とは一味違った華やかな雰囲気と期待を裏切らない恒例の劇に、会場は大いに盛り上がっていました。
3部1曲目は「春の猟犬」。同窓生の多くが武部先生のもとで演奏したであろうこの曲ですが、今回のカジュコンで武部先生が指揮をするのは(アンコール以外では)この1曲のみで、残りは下村先生や現役生達が指揮を務められました。
武部先生の指揮を舞台袖から拝見しながら、先生がクラブを育て見守ってこられた歴史に思いを致すと、感謝の念と同時に自然と胸に込み上げてくるものがありました。
メインプログラムの「フィンランディア」の演奏前には、引退する高校2年生と、去年カジュコンを開催できなかった高校3年生に花束贈呈が行われました。
今回のカジュコンにはその高校3年生の多くが大学受験を終えてから練習に駆け付け、最後のステージに向けて限られた時間で調整を行っていました。彼らの想いを窺い知ることは出来ませんが、ステージに並ぶ直前の舞台袖ではそんな彼らの想いを知ってか、涙する下級生の姿もありました。
万感の想いを載せて演奏された「フィンランディア」の終了後には会場から惜しみない拍手が送られ、アンコールの「陽はまた昇る」、定番の「U.S.March」と続き、2年ぶりのカジュコンは大盛況のうちに幕を閉じました。
終演後、やりきった表情で高揚感に溢れて出てくる現役生達、ご子息の舞台をご覧になって晴れやかな表情で帰られるお客様、お見送りをする高校2年生と密に気を付けながら最後の記念撮影をする関係者の笑顔の数々をみて、今回カジュコンが開催されて本当に良かったと思いました。
コロナによって、図らずも当たり前の日常がそうではないことを知った今、来年もこの素晴らしいカジュコンが無事開催されることを切に願うばかりです。
そんな現役生たちのカジュコンをサポートすべく、同窓生達も主に「舞台袖」と「受付・会場設営」に分かれてお手伝いさせて頂きました。
「舞台袖」は全国から駆け付けた10数名の若手の同窓生が担当、ステマネの飯岡さん(フルートOB)を中心にてきぱきとした仕事ぶりで、舞台配置転換などのお手伝いをしていました。
ミーティングでは、それぞれの担当者が問題点を洗い出して報告・修正を行い、本番でも臨機応変に対応して演奏をサポートしていました。
下村先生からも、手伝ってくれた同窓生はカジュコンの記憶が新しいことを生かして転換にとてもスムーズに対応していた、とお言葉を頂きました。
「受付・会場設営」は、いつもならステマネの指示で動くところ、今回はコロナ対策で来場者の検温や手指消毒を行うため、ステマネと連携しながら医師資格を有する同窓会役員会のメンバーを中心に設営を行い、コンサート終了まで対応にあたらせて頂きました。
幸い来場者に37.5℃以上の発熱者は一人も認められず、入場をお断りする事はありませんでしたが、入場待ちの列が密にならないようマーキングしたり、客席前3列を封鎖したり、開場後もドアノブや手すりの消毒を行うなど、またもや流行の兆しを見せるコロナに対して、会場内外で出来る限りの対策を行いました。
また今回は、コロナ陽性者が出た場合の追跡のため、座席番号と氏名連絡先を用紙にご記入頂き、退場時に座席番号回収boxにご投函頂くよう来場者にご協力をお願い致しました。
ご来場の皆様にはご面倒をお掛けした事と存じますが、多くの方々にご理解とご協力を頂きました。この場をお借りしまして感謝申し上げる次第です。
カジュコン翌日、高校2年生の卒部式が行われて今年度の部活動が終了、4月からは、いよいよ共学初年度の学年が高校2年生となり、クラブを引っ張っていく事となります。
まだまだコロナの収束が見えず、4月以降もなかなか見通しが立たないご時世ではありますが、我々同窓会は、現役生の活動に資するサポートを今後とも行って参りたいと思います。
【文責】
中村大介
(1994年卒業46期・吹奏楽部第5期生)
Commentaires