現役吹奏楽部員の支援のため、昨年末から年始にかけて会員の皆様に寄付金へのご協力をお願いしておりましたが、40名を超える方々からたくさんのご寄付を賜りました。改めて厚く御礼を申し上げます。役員会一同、会員の皆様の母校吹奏楽部への熱い想いを再認識させて頂くこととなりました。
今回の現役支援はクラブ予算枠はもちろん、大阪医科薬科大学への法人統合により学校の裁量でも困難となっている楽器購入の支援をということで発案されましたが、『どのような形で、なにを支援するか』を決めるのは簡単ではなく、役員会では何度も議論が繰り返されました。そして皆様も御存知のように昨年の同窓会総会では、当時不調であったティンパニの買い替えを目的として募金をお願いするという提案をさせて頂いておりました。しかしその後メンテナンスを行った結果、ティンパニはまだしばらくは使えそうだということとなり、寄付金の使途をどうするかが再び問題となりました。役員会では最終的には武部先生と現役部員のご希望にお任せすべきとの結論に至りましたが、寄付金の目的の不明瞭さから現役支援のあり方、ひいては同窓会の活動に疑念を持たれた方もいらっしゃったようで、この点は反省すべき点があったかと思います。ただ、そのような状況においてもたくさんのご寄付が頂けたことは、我々にとって強い励みでもありました。現役支援のあり方はまだまだ手探りの状態ですが、会員の皆様には今後とも忌憚のないご意見を頂戴できればと思う次第です。
さて思いもよらずたくさんお寄せ頂いたの寄付金の額に武部先生の出された結論は、先生長年の願望でもあったイングリッシュホルンの導入と傷みの激しかったチューバの買い替えでした。三木楽器から楽器が納品されたその翌日の2月22日に中村会長と私は早速に吹奏楽部に押しかけ、同窓会を代表して“贈呈式”をおこなって参りました(写真)。われわれの世代では吹奏楽部に初めてオーボエが1台導入された頃で、今のようにダブルリードが何人もいるというだけでも隔世の感がありますが、今回のイングリッシュホルンの導入によりわれらが吹奏楽部はまた一歩進化した感じです。またチューバも最近ではピストンではなくロータリータイプが普通とのこと、20年以上も吹奏楽を離れていた私としては時代の変遷を感じることしきりでした。音楽室の控え室ではオーボエのI君、そしてチューバのS君が早速新しい楽器の音色を聴かせてくれました。ふたりとも前日に到着したばかりの楽器とは思えないほど素敵な音色を奏でてくれ、ここからも現役部員達の普段の練習の様をうかがい知ることができました。I君、S君のみならず、他の部員達からも『イングリッシュホルン、ありがとうございました!』と声をかけて頂き、同窓会の皆様に寄付金をお願いしてよかったと心から感じました。今回、寄付金をお寄せ頂いた皆様の想いは現役部員にしっかりと伝わったと確信しています。
すでに同窓会からのメールやFacebookなどでお知らせしているところですが、このブログ記事をもたもた執筆しているうちに世間の状況は急展開し、コロナウイルスの感染拡大に伴って3月に予定されていた第27回 カジュアルコンサートは中止となってしまいました。贈呈の日にはすでにカジュアルコンサートの開催については黄信号が灯っている状態でしたが、場合によっては母校のコナコピアホールで開催しようという案もあり『何らかの形では開催されるだろう』と高を括っていただけに、中止の一報はわれわれ役員会にとっても衝撃でした。現役部員たちの健康が第一であることはもちろん承知していますが、特にこのコンサートが最後のステージとなる予定だった高2部員のことを考えると断腸の思いです。またイングリッシュホルンはカジュアルコンサートの現役・OB合同ステージで演奏予定だった『アルプスの詩』で初披露されるはずでしたが、こちらもしばらくのお預けとなってしまいました。寄付をお寄せくださった皆様にも申し訳ない限りです。コロナウイルスが収束しないことには何も決められないとは思いますが、何らかの形で現高2の引退の花道が用意されることを祈りつつ、引き続きわれわれ役員会は現役部員達、そして同窓会の皆様のために今できることを進めて参りたいと思います。今後とも皆様のご理解とご協力のほどよろしくお願いいたします。
【文責】
寺脇 正剛(1995年 卒業・吹奏楽部 第6期)
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